
「カナダに行く前に、京料理を存分に味わいたい!」
《おごられる人》 ハラペコNo.009: 水野朝子(みずのともこ)さん (32歳)
《おごる一品》 京都:ぐろっと”今月のお献立”
《お値段》 4,500円(税込)

名前: 水野朝子(32歳)
現住所: 滋賀県 出身: 滋賀県
職業: 秘書
好きな食べ物: トマト
お気に入りの飲食店: food cafe AZICA
一ヶ月の食費: ?円
ホームページ: なし

京都市左京区にある町屋改造の創作京料理店「ぐろっと」。大文字山の麓、銀閣寺にほど近い白川の地にある。

秘書として電子機器メーカーに勤める水野朝子さん。

メニューは、4,500円の月替わりコース”今月のお献立”しかない。

まずは付出 しの”春の吹寄せ酢物仕立”。そらまめやたけのこなど春野菜がさっぱりと和えられている。

次に出てきたのは、前菜の”新じゃが饅頭 フォアグラ添え”。じゃがいものお饅頭の中にフォアグラが入っていて、きなこをつけて食べる。

向付は、お刺身の”二種盛”。少しずついろんなものが食べれるのがうれしい。

次に出てきたのは”地鶏のつくね春きゃべつ包み”。鶏肉のロールキャベツに、あんかけがかかっている。

キャベツがやわらかく、つくねのお肉もふわふわ。あんかけも鶏のだしが効いていて、シンプルな塩味なのに奥が深い。

見た目もたのしい”七種盛り”の八寸。一口サイズでいろんな味がたのしめる。

揚物は”筍とぐじの湯葉巻き”天ぷら。白身魚と筍を湯葉に包み、揚げたもの。

湯葉の衣と、筍のサクッとした食感がよく合う。ジェノベーゼソースをつけて食べる。

強肴の”白金豚の桜焼き”は、見た目も鮮やか。桜葉にはさまれたプラチナポークは、やわらかくて風味豊か。

最後はふきご飯と味噌汁。全体的に野菜がふんだんに使われたコースメニューでした。

なぜか「うぃっしゅ」

デザートは、苺かんとでこぽんシャーベット。たっぷり果肉の入ってすっきりした甘さの苺かんと、甘酸っぱいこぽんシャーベット。2種類ついてくるのがうれしい。

オーナーの高田さん。ごちそうさまでした。
水野さんは、現在秘書として電子機器メーカーに勤めているが、近々退社して、国際恋愛中の恋人が住むカナダへ留学するという。
日本を離れる前に、京料理を存分に味わいたい!ということで、今回は京都市左京区にある創作京料理店「ぐろっと」へやってきた。
── はじめまして。滋賀県からだとちょっと遠かったんじゃないですか?
そうでもないんですよ。京都は狭いので、車で20分くらいです。
── お仕事は何をされているんですか?
今は、地元滋賀の電子機器メーカーで、派遣の秘書をやっています。
へなちょこ秘書です。
── 秘書のお仕事って1日の流れとしてどんな感じなんですか?
イメージしてるような秘書らしいことはあんまりないかもしれないですね。
会社に行ったらまずPC立ち上げて、メールチェックして、電話を取りつつネットサーフィンして・・・(笑)
あとは、お客様が来たら案内したり。ほぼ黒子なんで、旅行代理店のようにガイドしたり、講演資料をつくったり、娘さんが事故ったっていう連絡をしたり・・・そういうこともやります。
── このお仕事は長いんですか?
最初は大阪で就職して、東京でコンサルティングの会社などを転々としていたこともあったんですが、今の会社は2008年からです。
とはいっても、もうすぐ辞めてカナダに行くんですけど。
── カナダに行くというのは、なぜ?
ちょっと長くなるんですけど、いいですか?(笑)
── どうぞどうぞ。
きっかけは、ある一通のメールだったんですよ。
去年の2月くらいに、Facebookというアメリカ発のSNS経由で「おひさりぶりです」って件名のメールが来たんです。
内容は、自動翻訳されたようなたどたどしい日本語で「僕のこと覚えてますか?」って書いてあって・・・
実はそれ、高校の時の同級生からだったんですよ。
── おお!外国人の同級生がいたんですか?
高校2年生のときに、カナダから男の子が来て、1年間クラスメイトだったことがあったんです。
それで、その彼がカナダに帰る最後の日に、手紙とバラの花を一輪もらったんです。手紙開いて見たら、英語で書かれたラブレターで(笑)
英語読めないから肝心なところわからなかったりしたんですが・・・
── 青春じゃないですか。
次の日、学校をさぼって、京都駅の新幹線のホームまで見送りに行ったんです。
「また会おうね。」なんて、お決まりの涙の涙の別れで、当時若干16歳の田舎の小娘が、外国の男の子に、こう、ギュって抱きしめられちゃって、キューンて舞い上がっちゃって(笑)
でも、そのまま彼はカナダに帰ってしまって・・・
「手紙書くね!」とは言っていたんですけど、書くわけもなく、そのまま途切れていたんです。
── なるほど。そしてFacebookでメールが来たわけですね。
彼がFacebookで検索してくれたみたいです。
メールが来た時点でお互い32歳だったので、その新幹線のホームでお別れした日から2倍の月日が経ってるんですよね。
16年ぶりに連絡が取れたのがうれしくて、まずは、お互いの知らない16年間の話をして、人生アップデートしてました(笑)
── どんな人生だったんですか?
実はわたし、2007年の6月に乳癌の手術を受けて、東京から実家の滋賀に帰ってきたんですよ。
2007年はずっとゴロゴロ家で引きこもっていて、2008年に「このままじゃだめだ」と思って、まずは地元の企業に入って体力取り戻そうと思っていたんですよ。
── そうだったんですね。
まあ、そんな矢先にメールをもらって、やりとりをしているうちに、彼が突然「夏のカナダはものすごく綺麗だから、君の心を癒してくれるよ」って、カナダの綺麗な写真を貼り付けて、最後に「旅費は全部ボクが持つ。プリーズカモン!」ってメールが来て、もう、見た瞬間に「行く!」って(笑)
それで、16年ぶりの再会をしたんですよ。
カナダで2週間ずっと、観光に連れて行ってもらって・・・
── すごい行動力!その彼とは今お付き合いしてるんですか?
うーん。でもあまり実感がなくて。
まず会えないでしょ?連絡はチャットかメールかで、あまり電話はしないんですよ。
というのも、時差があるから、チャットしててもテンションが違うんですよ。朝起きてチャット立ち上げてると、向こうは「ヘーイ!今から飲みに行く!」って言ってて、こっちはこれから出勤だよ・・・みたいな(笑)
── テンション大分違いますよね(笑)彼はどんな人なんですか?
変態ですね。高校での第一印象が衝撃的でした。
ある日先生が留学生を連れてきて、教室の前で紹介するじゃないですか。
髪の毛が金髪で、半分ハゲてるんですよ(笑)
── え?
モヒカンだったんですよ。でもモヒカン立ててくると校則違反だからって、片方に全部流していて、半分ロンゲで半分ハゲみたいな状態になってたんです(笑)今はもうモヒカンじゃないんですけど。
仕事は、グラフィックデザイナーであり、カメラマンもしてます。
── アーティスティックな方なんですね。
でも、すぐ自分で「僕はアーティストだから」って言うんから、うざいんです。
アートって言えば何でも許されるなよ!って思ってます。
── 面白そうな人ですね。彼の写真とかないんですか?
写真あるかなあ・・・
(携帯電話を見ながら)
ないですねー。
待ち受けはこれなんですけど・・・

── これ、V6の岡田君じゃないですか(笑)
岡田君大好きなんですよ。こういう甘い顔が好きなんです。
熱狂的なファンってわけじゃないんですけど、顔が好きですね。
あとはDAIGOも好きです。あのコテコテの甘ったるい顔がいいです。
この間滋賀県のプリンスホテルでトークショーがあって、行ってきちゃいました。すんごいかっこよかったです。
毎日ブログチェックしてますね。
── 彼はこういうタイプじゃなさそうですよね。
昔は、甘いマスクで、身体も細くて、ナヨナヨして「僕ひとりじゃ何もできない~」みたいなダメ男が好きだったんですけど・・・
最近好みが変わって、今は「殺しても死なないタイプ」が好きですね。
── え?それはどういうことですか(笑)
カナダに行って、ロッキーを歩いていたときに、至近距離に熊が歩いてたりする時があって・・・
都会でチャラチャラ生きてる人より、文明的な器具がなくても一ヶ月くらい山で生きていける人がかっこいいなと思うようになったんですよ。
彼がまさにそういうタイプなんですけど(笑)
日本人ではなかなかいないんですよ。
── いないでしょうね・・・。カナダに行くというのは、結婚を考えてのことなんですか?
結婚はまだですね。そういう話はあるんですけど、そもそもまだ数回しか会ってないですからね。
一度一緒に住んでみないとわからないじゃないですか。
── 言葉の壁はないですか?
高校卒業した後アメリカに留学していたので、英語は話せます。その後も勤めていたのは外資系の企業だったので、仕事でもよく海外に行っていました。
それがなければ、このタイミングで彼からメールをもらっても、辞書片手に翻訳して・・・という感じだったと思います。
── 海外経験豊富なんですね。
行ったことあるのは、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、マレーシア、香港、中国、韓国・・・と、アメリカ、カナダですね。
── 今後の展望は?
昔は、キャリアを積み重ねることに必死だったんですが、今はもうやーめたっ!って思って・・・
20代を仕事につぎ込んでいたので、趣味だとか、本当にやりたかったことができなかったんですよ。乳癌の手術をしてから立ち直るまでにかなりの時間を費やしましたし・・・
カナダに行ったら、やりたいことをやっていこうと思います。
ひとつ絶対にやりたいことは、本を出すことです。小さい頃からの夢なんです。
彼と結婚したら面白い自伝が書けそうだなと思うんですけど(笑)
── 最後に感想をお願いします。
とても美味しかったです。素材へのこだわり、素朴な味付けの中にある奥深さ、盛り付けも全体のバランスも最高でした。
楽しいトークもあり大満足な京の夜です。
[編集後記]
水野さんは逆境に負けないものすごいパワーを感じる方でした。
Facebookを通じて、高校時代にラブレターをもらった留学生に再会し、会社を辞めてカナダへ行くことを決めてしまったという、行動力と決断力の速さ・・・。
とても楽しいお話を聞かせていただきました。
ぐろっとは、街から離れた大文字山の麓の静かな場所にあります。おごるTVのルールでお酒が飲めないのが残念でしたが、京のおばんさいを食べながらゆっくりお酒を楽しめる大人のお店。
いやー、お酒飲みたかった(笑)
TEXT BY:トミモトリエ
掲載日:2009.06.08
- 店名
- ぐろっと
- 住所
- 京都府京都市左京区浄土寺西田町114
- 電話
- 075-771-0606
- 営業
- 18:00~24:00
- 定休日
- 日曜日
- カード
- -
- HP
- http://www.grotto.info/
![おごるTV [ogoru.tv]](http://ogoru.tv/img/ogoru.jpg)








